
転職時には複数の転職サイトを比較する人が大多数


現在、世の中には非常に多くの種類の転職サイトが存在します。転職を決意したものの、「転職サイトが色々あり過ぎて、どれを使えばいいのかわからない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
転職サイトの利用経験がある人を対象に「転職サイト利用時に最大何個のサイトを比較検討したのか」について調査したところ、2つ以上の転職サイトを使った人が95%と大部分を占めています。大多数の人が複数のサイトを選んだうえで、転職活動をしているのが分かります。
なぜ、転職サイトは複数を使ったほうが良いのか、また実際にどの転職サイトを使えばいいのかについて、以下で詳しくお伝えしていきます。
転職サイトを利用する際は1つではなく複数利用がおすすめ

転職サイトは複数利用することをおすすめします。1つの転職サイトだけで求人を探して決めてしまうのはかなりリスクが高いと言えるでしょう。その理由は大きく分けて2つあります。
- 企業はすべての転職サイトに求人を掲載しているわけではない
- 希望の職種がある場合は大手転職サイト+特化型サイトを併用したほうがよい
この2つについて、以下で詳しく解説します。
企業はすべての転職サイトに求人を掲載しているわけではない
転職サイトに掲載するには費用が掛かるため、多くの企業では一部の転職サイトにしか求人を掲載しないケースがあります。
例、転職サイトAには出していてる、転職サイトBには求人を出して無い
つまり、転職者側からはそういった採用側の事情は見えにくいのが実情です。
2020年現在、一つの転職サイトに登録して全ての求人を確認できるサービスは残念ながら存在してません。年収500万以上の方向けのハイクラス向けですがビズリーチは提携している転職エージェントあるいはヘッドハンターを一括で確認する事ができます。ハイクラスの方はビズリーチに登録する事で多くの求人を確認する事ができるのでお薦めです。(ただし、ビズリーチにも公開して無い転職エージェントの保有求人もあるので全てのハイクラス求人を確認できるわけではありません。)
そのため、できるかぎり多くの転職サイト(エージェント)への登録が求人の見逃しを防ぐ意味でお薦めします。最低でも3サイト以上の登録がお薦め。
希望の職種がある場合は大手転職サイト+特化型サイトを併用したほうがよい
もし希望する職種が明確に絞れている場合、転職サイトを利用する際に、求人数の多い大手の転職サイトを最低1つ選び、さらにあなたに合った「特化型の転職サイト」を使うのがおすすめです。たとえば、首都圏のIT業界で転職したいなら、幅広い転職サイト+IT特化型サイトの2つを見るような形です。こうすると、選択肢の数は確保しつつも、あなたの希望にあった転職サイトが見つかりやすくなります。
転職サイトを比較するときに確認したいポイント

それでは、数ある転職サイトの中からどうやって実際に使うサイトを選べばよいのでしょうか。ここでは、サイトを選ぶ際に比較すべき3つのポイントを紹介します。
1. 求人数
まず1つ目の基準としては求人数です。掲載されている求人数の多い転職サイトを選んでください。あまりにも募集が少ないものは避けましょう。幅広く転職先を探したい人や、未経験の業界へ転職を考えている人は、求人数の多い転職サイトを利用するのがおすすめです。
最終的に仕事につくのは1つの会社ですが、まず転職先を探す段階では、転職先の候補は多いほうが良いと言えます。ピンとくる求人が少なければ、その中から選ぶのはあまり良い結果になりません。なるべく多く候補を出すために、まずは求人数の多い転職サイトから探すのがよいでしょう。
また、求人数が多い転職サイトなら、最初は考えてもみなかった転職先などが見つかることもあります。自分の可能性を狭めないためにも、求人数の多い転職サイトを選択しましょう。
2. どの領域の求人に強みを持っているか
2つ目に、その転職サイトが自分の希望するジャンルに強みを持っているかどうかを確認しましょう。「IT業界に特化」「人材領域に強い」「ハイクラス求人が多い」など、現在は特定のジャンルに特化した転職サイトも多くあるため、自分の希望する領域に強いサイトから選びましょう。
3. 対応エリア
3つ目に、転職サイトがカバーしている地域についても確認が必要です。多くの転職サイトは全国が対象ですが、首都圏・関東県・関西圏などエリアに特化したものもあるので、どこで転職するのかによって使うべきサイトは変わります。中にはIターン・Uターン転職などに特化したものもあります。「どこで次の仕事をしたいのか」も念頭において選定するとよいでしょう。
時間の余裕がない場合は転職エージェントがおすすめ

ここまで「転職サイト」の活用方法について紹介してきました。一方で、現業が忙しく転職活動をする余裕がない場合には、「転職エージェント」という選択肢もあります。転職エージェントというとよく聞くワードですが、転職サイトとは具体的にどう違うのでしょうか。以下で詳しく説明します。
膨大な求人の中から自分に適した求人を紹介してもらえる
転職エージェントは、数ある求人の中から、自分の経歴や特性にあった求人を紹介してもらえるサービスです。自分で求人を探す時間のない在職中の人に特に向いていると言えるでしょう。
エージェントではいきなり求人を提示することはせず、まず年収や業種、エリアなど転職先の希望する条件、あなたの意向や転職に対する想いをヒアリングしていきます。
ヒアリングした結果から、転職のプロの視点で、膨大な数の中から自分に適した求人を提案してもらうことができます。自分の視点で求人を探す場合、どうしても視野が狭くなりがちのため、第3社の視点で相性の良い求人を提示してもらえるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、転職エージェントに登録された求人は、一般サイトには公開されていない非公開の求人が大半のため、転職サイトだけでは出会うことができない求人が多く見つかりやすいのです。
アドバイザーとの相性を見極めることが大切
転職エージェントのサービスは便利ですが、実際に会って面談をし、転職を進めていくとなると人間同士の相性も重要になってきます。もし「この人は自分に対して熱意をもって提案をしてもらえない」と感じたりすれば、すぐにエージェントを変えるべきでしょう。幸い、転職エージェントは無料です。だから「一人のエージェントにこだわる必要はない」ことを覚えておいてください。複数のエージェントを利用するのもOKです。
提出書類の作成や選考対策のサポートをしてもらえる
エージェントでは、非公開求人の紹介だけでなく、選考に通過するまでのサポートもしてもらえます。例えば、企業に提出する書類の作成や、面談日の設定、面接での受け答えについてもアドバイスしてもらえます。
たとえば、職務経歴書などは、企業に対して客観的かつ効果的に自身の経歴を示す必要があります。自分の視点だけで書くよりも、転職エージェントによる書き方のサポートなどを受けたほうが書類選考の通過率も高くなる言えるでしょう。
ケース別|おすすめの転職サイト&転職エージェント

次に、ケースごとに具体的なおすすめ転職サイト、転職エージェントを紹介します。まずは自分に合いそうなサイト・エージェントはどれなのかを見極めましょう。
高年収を目指す転職向け|ビズリーチ
転職先に年収やキャリアアップを求める場合、ビズリーチがおすすめです。掲載されている求人のほとんどが高い年収を提示されており、年収600万円以上の人からの支持率が第1位という特長があります。また、職務経歴書を見たヘッドハンターからスカウトが届くこともあり、効率的な転職活動を進めることも可能です。ハイクラス向けの求人を探す場合は、利用してみるとよいでしょう。
20代30代の方でじっくり相談しながら転職先を決めたい人向け|マイナビエージェント
担当者とじっくり相談しながら転職を決めたいなら、マイナビエージェントがおすすめです。エージェント型のサービスですが、マイナビエージェントは特に20~30代の若手の転職決定力に定評があり、担当アドバイザーが親切な方が多いと評判です(公式HPにて満足度96%)。
未経験業種に挑戦する転職向け|doda(デューダ)
未経験の業界に挑戦したい方には、doda(デューダ)をおすすめします。未経験の業界に対しては、まずは求人の選択肢をなるべく多く持つことが重要です。dodaは常時10万件を超える求人が掲載されており、非常に幅広い求人の中から、転職先を探すことができます。また、dodaに登録すると一般には非公開の求人が閲覧できるようになり、サイト内で紹介される件数も増えます。利用する転職サイトとしてはまず押さえておきたいうちの1つです。